イジワルなキミの腕の中で



中々扱い辛い人なのです。



「さ、次の問題するかな」



不機嫌な先輩から視線をそらしてノートに向かう。



だけど前方から漂う黒いオーラが気になって集中なんて出来やしない。



ものすごく気になるんですけど!



「な、なに怒ってるんですか?」



別に光流先輩に見惚れてなんかいないのに。



「いい加減その敬語やめろよ」



「え?」



「壁を感じるっつーか、光流と同等に扱われてる気がして気に入らねぇ」



航希先輩は光流先輩のことになるとたちまち不機嫌になる。


何かと対抗意識を燃やして来るから困りものだ。


ま、そうさせてる私が悪いのかもしれないけど。