イジワルなキミの腕の中で



「じゃあな」



「はい、また」



光流先輩が口元を緩めて私に言ったので、特に何の意味もなくそう返したんだけれど。



「お前まだ光流に気があるのかよ?」



!?


はい?



二人の背中に向けていた視線を向かい側に座る航希先輩に移す。



鋭く冷たい視線に思わず胸がドクリと鳴った。



こ、怖いです……。


その顔


その雰囲気


そのオーラ。



「な、そんなわけないじゃないですか」