イジワルなキミの腕の中で



毎日2人だけで過ごすようになったお昼休み。


お互いバイトのない日は一緒に帰ったり

バイトの後に迎えに来てくれたり

おやすみのメールをしたり

私だけに特別な笑顔を見せてくれたりすることが本当に嬉しくて。


それだけで幸せを感じる。



「なににやけてんだよ?」



「へっ?あ、いや、そのっ。なんでもないです」



恥ずかしさを隠すように、お弁当を食べる手を慌てて動かす。



先輩はすでにパンを食べ終えていて、スマホをいじったり私の顔を覗き込んで来たりしていた。