イジワルなキミの腕の中で



呆れを通り越したような感じの顔で先輩は“はぁ”とため息を吐いた。



「マジでわかってねぇのかよ?まさかとは思ってたけどここまでバカだとはな」



カッチーン。

またバカって言った!

ひどい。

よくそんな悪態をつけるもんだ。


ひどくない?



「超ド級の大バカだな」



ムムッ。

また聞き捨てならぬ単語が!



「お前は自分のこととなると全然ダメだな。鈍感もそこまでいくと可愛くないし」



わけがわからなくてポカンとする私に


先輩はさらに大きなため息を吐いてみせた。