イジワルなキミの腕の中で



ビックリしたけど


会えたことでドキドキする。


昨日の夜以来でそんなに時間は経っていないはずなのに不思議。



好きな人と男友達じゃ全然違う。



「加野君は友達なので。それに傷心だから元気ないんですよ。でも私にだけは言いたくないって……友達なのに寂しいです」



「…………」



私の言葉に先輩はなぜか無反応。



そしてしばらくしてから



「天然を通り越すのもほどほどにしとけよ。それじゃ魔性の女だろうが」



「えっ?て、天然?ま、魔性の女……!?」



なにそれ。


なにそれっ。


なにそれっっ!



「ひどっ!彼女に向かって言う言葉じゃないですよ、それ!」



今度はこっちが唇を尖らせる番。


だってひどくない?


魔性の女って。


そこまで性格ひん曲がってないもん……。


多分。