イジワルなキミの腕の中で



「だね!どこ行くの?」



並んで階段を上る。


上の階には先輩の教室と屋上があるだけ。



「3年の先輩んとこ」



「へぇ。仲良いんだね」



「服部は今から佐伯先輩と昼メシ?」



前を向いたままこっちを見ずに加野君が言った。



手にしたお弁当に自然と口元が緩む。



「そうだよ。昼休みと放課後しか会えないから貴重な時間なんだ。へへっ」



ちょっとノロケが入っちゃったけど


これから会えると思うとワクワクする。