イジワルなキミの腕の中で



気になりつつもお弁当を持って教室を出た。



モヤモヤする。


ものすごく。



ふーんだ。

いいもんね。

そっちがその気なら私にだって考えが



……ない。



力になりたいのになれないってなんだか歯がゆい。



でも本人が話したくないんなら仕方ないかな。



屋上に続く階段に差し掛かった時、同じく上の階に行こうとして階段を上っている加野君の背中を発見。



「加野君!」



一瞬だけビクッとなったその背中。



駆け寄って隣に並ぶ。



私の顔を見た加野君はニッと笑って呟いた。



「今日はよく会うな」