イジワルなキミの腕の中で



わかるよ。


好きだもん。


大好きだもん。


いつも、先輩のことばっかり考えてるもん。



電車を降りると、どこもかしこもカップルだらけでみんな幸せそうに笑っていた。



クリスマス……。


聖夜。


今日は恋人達が愛を確かめ合う日。


勝手に私の中でそう思い込んでいる。



玲奈や央太も


今頃はデート中かな。



央太はもう一度玲奈に告白すると言っていた。


そんな2人は多分、今日で晴れて恋人同士になるはず。



少しの勇気を、私も出してみようかな。



「こ、航希……!」



照れながらそう呼ぶと、先輩……っ、ううん、航希は驚いたように目を見開きながら私の顔を凝視した。