イジワルなキミの腕の中で



なんだか悶々する。


触れたいのに、自分からは言うことが出来ない。


こんな気持ちになるって、私はどこかおかしいのかな。



なんだか不思議。



付き合う前はズバズバ思ってることを言えたのに、付き合ってからは全然ダメ。



ネガティブモードに入りそうな頭をブンブン振った。



「腹減ったー」



そんな私の気持ちなんて知らない先輩は、のんきにそんなことを口にする。



「ご飯食べて来なかったの?」



「食ったけど、もうすぐ昼じゃん。着いたら速攻なんか食いに行こうぜ」



「ハンバーグでしょ?」



「よくわかってんじゃん」



クスッと笑うと、先輩も同じように口元を緩めた。