イジワルなキミの腕の中で



そのままズルズルと、ひと気のない昇降口の近くまで連れて来られた。


そこでようやく解放された私は、そのままそこで立ち止まる。


先輩は少し離れた場所に立って、クルッとこっちを振り返った。



「なんでメールムシすんだよ?」



メールでは謝っていたけど、その口調はムッとしている感じ。



「だって……」



なんて返したらいいか


わからなかったんだもん。


ごめんって言われて、悲しかったんだもん。



何も言えずに俯いたまま黙り込む。


すると、先輩が距離を詰めるように近寄って来た。



ドキドキして、でもちょっとビクビクして。



手首をギュッと掴まれた時、今までにないくらい体がビクッと反応した。