イジワルなキミの腕の中で



「ど、どういう意味?」



飽きないって。



「すねんなよ、楽しいって意味だろ」



私の方に手を伸ばした先輩は、わしゃわしゃと髪を掻き回して来た。



「ちょ、やめて下さいっ!」



逃げようとすると、腕を掴まれてそれを阻止される。



「もー、からかうのもいい加減に……っ」



そこまで言いかけて言葉を止めたのは、先輩が珍しく真剣な顔で私を見ていたから。



その鋭い瞳に見つめられると、ドキドキして何も言えなくなる。



「敬語やめろって何回言えばわかんの?」



「えっ……あ」



意識していないとつい。



掴まれた腕がジンジン熱い。