イジワルなキミの腕の中で



2人きりの空間に緊張はするけど、暖を取るのに必死だった私は玲奈の言葉が頭からすっぽり抜けていた。



何より非常事態だし、先輩もそんなつもりは一切ないだろうって、勝手に思い込んでいた。



遠慮がちにちょこんと座って辺りを見回す。



先輩はキッチンに立って、何やらガスをカチッとやってる。



前にも一度来たことがあるけど、意外に整理整頓されてて綺麗に片付いている。



案外几帳面なんだよね、こう見えて。


なんて言うと、どんな目に遭うかわからないから言わないけど。