イジワルなキミの腕の中で



ウサギ先輩と焼肉をした日以来の先輩の部屋。



お風呂場に案内された後タオルを渡されて、ひとまずそれで水滴を拭った。



「スウェットでいいだろ?ここに置いとくから、ゆっくり着替えろよ」



「……あ、ありがと」



「着替えたら出て来いよ。温かい飲み物用意しとくから」



先輩は自分の髪をタオルでガシガシ拭くと、脱衣所のドアを閉めてリビングの方へと消えて行った。



洗面所の大きな鏡に映る自分の顔は、寒さのせいか唇が真っ青。



これだから冬は苦手なんだよね。


寒いとすぐ唇の色が変わったり、手足が尋常じゃないほど冷たくなる冷え性の私。



寒さに身を震わせながら、用意してくれたスウェットに袖を通した。