イジワルなキミの腕の中で



「ここのハンバーグはマジでうまいから」



洋食屋さんに入って席に着いた後、目を輝かせながら先輩は言った。



どうやら、相当お腹が空いてたみたい。



っていうか、最初からハンバーグが食べたかったんじゃん。


私に聞かなくても、そう言ってくれれば良かったのに。


だけど、そんなところが先輩の優しさなんだなと思う。



「このお店にはよく来るの?」



出された水を一口飲みながら、先輩の顔を見上げる。



「たまに、渚とかクラスの奴らと」



「へー、そうなんだ。先輩はウサギ先輩以外にも本性見せたりしてるの?」



「はぁ?なんだよ、本性って」



眉をひそめながら苦笑いをする先輩。