イジワルなキミの腕の中で



モールの中にある案内板を見ながら、どんなお店があるのかを探る。



バイトでしか来ない駅だから、あんまり詳しく知らないんだよね。



「先輩は何がいいです……っ」



そう言いかけたところで慌てて口元を押さえた。


じゃなくて!



「な、何がいい?」



取り繕うようににっこり微笑む。


危ない危ない!


また敬語を使っちゃうところだった。



ちょっと不服そうにしながらも、特に何も言われなかったのでホッとした。



「ハンバーグ」



案内板を見ながら先輩が呟く。



「ハンバーグか。いいね!美味しそう!」



久しぶりに食べたいかも。


なんだかお腹も空いて来たし。