イジワルなキミの腕の中で



「一応、クリスマスがかかってるので」



本当の感情を隠すように、言い訳じみたことを言って教科書をパラパラとめくる。



「お、今日は英語か?」



先輩は身を乗り出してニッと笑った。


いつの間にか機嫌も直ったみたい。



「出そうなところを教えてほしいんだけど」



「コレやるよ」



カバンの中から何かを取り出した先輩は、私に向かってそれを差し出した。



「え?あ、過去問……!答案も!あ、ありがとうござ……っ」



そこまで言いかけると、先輩は急にムスッとしたような顔になった。



「敬語は使うなよ」



ジロリと見られて言葉に詰まる。