イジワルなキミの腕の中で



好きだけど。


好きなんだけど……っ。


あまりにも慣れた感じでされると、胸が痛くて仕方ない。



これまで関係を持った女の人に、ありえないくらいの黒い感情が胸に渦めく。



あー、やだやだ!


こんな気持ちになりたくないのにっ。



「は、早く勉強しなきゃ……っ」



先輩から顔を背けて身をよじらせる。



そして、スルリと腕から抜けて机に向かった。



これ以上そうしていると、可愛くないことを言ってしまいそうだったから、早く腕から逃れたかった。



カバンから教科書とノートを取り出して机に置く。



先輩はそんな私を無言で見つめていた。



「俺より勉強かよ」



呆れ顔でそんなことを呟いた後、私の向かい側の椅子を引いて座った。