キーンコーンカーンコーン



授業が終わるチャイムが鳴る。


憂うつだった授業が終わったことでテンションが上がる。


ううん

それよりももっと嬉しいことがあるからなんだけど。



「じゃあ行って来るね」



散乱した教科書やノートを机にしまうと、お弁当が入った袋を持って玲奈と央太に声をかけた。



「行ってらー」



「頑張ってね」



「うん!」



一刻も早く先輩に会いたくて、急いで教室を飛び出して屋上に向かう。