「ねえ、そんなことより何の話してたの?」




「芽衣には全く関係のない話」




明日もしさちちゃんが学校に来たら、平野さんの存在を知って色々思うところがあるんじゃないかな。




きっと、さちちゃんの思いは研磨のと同じだろうから。





「研磨」



こっそり研磨に話しかける。




「ちゃんと平野さんのこと考えなよ、さちちゃん勘違いしそう」





研磨は目を見開くと、うつむいた。





耳が赤い。