「平野さん凄いなあ」



「いやいや凄いなあじゃなくて、あんたも行ってきなさいよ」



「え、どこに」



「略奪してこいっつってんの!」





あの後学校に着いたら、一目散に走ってきた平野さん。



そして嫌がる研磨くんの腕にむりやり自分の腕を絡ませて、ドヤ顔で歩いていってしまった。





あのドヤ顔をカメラで撮っていれば、きっと何かの賞は取れたんじゃないかってきがする。