君が居れば…


『小学生になって、雅士は好きな人ができたん。麗美は恋とか興味なくて、ただ普通にわろて過ごせたらええや、って思とった…』

あの時は、ただ友達と遊ぶのが楽しかった

ずっと…

『4年生になった時は、周りは皆恋愛ばっかやった。
幼馴染みの男子…祐治は学年の女子半分以上からモテとったし、幼馴染みの女子…果穂は、その男子が好きやった。
せやけど、おんなじ時期に1番モテとった女子が祐治と両想いや、みたいな噂がたって皆諦めたん』

果穂は麗美に祐治の事が好きな事を

隠していた

丸わかりな態度だったけど気付かない

フリして過ごした

『雅士の好きな人っちゅーんが、その祐治と噂たった女子やってん。
麗美は別に恋愛に興味ないから皆から相談受けたりしとって殆どの子の好きな人知っとった。
とりあえず、その噂がたってから、祐治と雅士が仲悪なった…ちゅーか、雅士が一方的に避けとってん』

まるで昨日の事のように思い出す事が

できる

『まぁ、そっからや。麗美等、幼馴染みの関係がギクシャクしだしたんわ。
麗美は誰とも気まずくなる理由が無かったで、3人ともに普通に接したん』


これも間違いやったんかな…

全部…何もかも間違いな気がしてきた…


『まぁ、ギクシャクしたまんま6年になってしもたんよ。ほんならある日、雅士が “ 俺が間違っとったんかもしれん”ゆうて、麗美んとこに相談に来てん。
“ 仲直りしたい” “どないしたらええ?”って…何べんも繰り返して…』

あの日初めて見た雅士の泣きそうな顔…

頭から消すために強く目を瞑る

『麗美が仲を取り持って昔みたいになった時、雅士に告られた。きっと…相談とかのったりしとるうちに麗美も雅士を好きになっとったんやろな…。
そっから、麗美等は付き合いだした。…皆には内緒で…』

〈皆には内緒にしとこ〉

〔何でなん?〕

〈アイツ等にゆうたら茶化してきてウザいやん〉

そう言われた麗美も茶化されるのが

嫌いだったからコクン、と頷いたのを

思い出した