足を挫いた。 気づいたのが遅く、悪化して腫れ上がる足を見て、思わず溜め息が漏れた。 こんなはずじゃ……。 そう思ってももう遅い。 見知らぬ土地に迷い混み、足を挫いて動けなくなる始末。 しかも辺りは暗く、人が通る気配もない。 「誰か……」 呼び掛けても静まり返る周りに次第に恐怖が出てきて焦る。 「こんなとこ……変な生き物出なければいいんだけど」 ずきずきと痛む足をちらりと見て、再度溜め息を着く。