ボーッとし、愛とあれから一言も話さないまま放課後になった。

「未姫、かえろ?」

…翔汰くん
あからさまに元気のない声で返事をする私。

「…うん。そうだね…」


そして翔汰くんと帰っていた
沈黙が続く。

「未姫。斉藤さんとなんかあったんでしょ…?」

そのとおりだ。まあ翔汰くんのことが原因なんだけどね…。

返事に困る私。

「友達…やめなよ」

…は?
何を言い出したの?
何を言ってるの…?


「え、どういうこと…?」

すると、にっこりしながら翔汰くんは
答える。

「だから…斉藤さんと友達やめなよ?このままじゃ未姫も辛いだろ?」


…うん、まあ辛いけど…
友達やめるなんて…

私は訳がわからずその場を走りだし愛の家へと急いだ。
無意識に…