「あれっ?オマエもしかして木暮?オレのこと覚えてる?神崎春馬なんだけど?」
「あっ、ああ!!中学ん時のあの、『暴れ馬』ってクラスのみんなに呼ばれていた春馬!?覚えているよ!!」
突然、中学のクラスで一緒だった友達と再会した。
「せっかく、木暮と会ったのも何かの縁だ!LINEとかで、仲が良かった奴片っ端から誘って、そこら辺の居酒屋でぱぁーっと思い出話でも語ろうぜ?」
と春馬は、唐突に飲み会を開催すると宣言した。
ーなぁ、みんなで何かデカイことしようぜっ!!ー
いつの日か言われたことを思い出して、僕はあぁ、やっぱり春馬は変わってないなぁと思った。
「オレさぁ、木暮と会うまでは、誰とも会ってなかったぞ?木暮は?」
「うーん...僕も春馬と会うまでは誰とも会ってないかな?そう思うと、僕と春馬が会えたなんて不思議だよなー。」
「確かに!!不思議だよなーっ。みんな今はどうなってだろーな?楽しみだな!!」
と久々に、世間話をしながら居酒屋へ行った。

「てか、意外と暇人いたんだなぁ!!片っ端からLINEやら電話して正解だったわ。」
前髪をクシャッとかき上げ達成感気味で言う春馬。実はさっき、僕は春馬に、LINEというアプリを入れてないから、誘いたくても誘うことができないと申し訳なさそうに申告すると、「今ごろLINEとか入れてない奴って多分オマエだけだぞ?(笑)」と軽くオデコにデコピンされた。「痛いじゃないかー(泣)」と少し拗ねると、