「お帰りなさい!」
「ただいま」
家が明るい。
こんな事今まで一度だってなかった。
日向に続き私も中に入ろうとする。
すると、お、母さんの声が玄関に響き私の足は止まった。
「夏樹ちゃんがまだ帰ってきてないの。何か聞いてない?」
「図書委員押し付けられてたから拾ってきた」
「ちょっと!!」
はっきりとお母さんの前で言い放った日向に驚き
私は思い切り顔を出して咎めた。
そんな私には素知らぬ顔で家に入って行く日向。
「おかえりなさい」と笑顔で迎えてくれる母に、私はどう返して良いのか分からない。
黙ったままの私を見据え「ただいまは?」と紡ぐ日向。
