駅の改札から溢れる人ごみに目をこらして、リョウタを探す。
「あのやろう、見つかんないわ」
「なんだよ、あのやろうって」
リョウタは私の真後ろに立っていた。
慌てて振り返った私は、なんと声をかけていいのかわからなかった。
「ただいま。美佐子」
「…おかえり、リョウタ」
結局、ただの挨拶をかわす。
『会いたかった』だのなんだの、ラブラブカップルみたいな台詞は私達には似合わない。
だからこれでいいんだ。
「じゃあ、家行こうか」
「おう。あれ?美佐子、ちょっと太った?」
「余計なことは言わなくてよろしい」
地味に気にしていることをさらりと言ってしまう彼氏に、呆れながら歩き出した。
「あのやろう、見つかんないわ」
「なんだよ、あのやろうって」
リョウタは私の真後ろに立っていた。
慌てて振り返った私は、なんと声をかけていいのかわからなかった。
「ただいま。美佐子」
「…おかえり、リョウタ」
結局、ただの挨拶をかわす。
『会いたかった』だのなんだの、ラブラブカップルみたいな台詞は私達には似合わない。
だからこれでいいんだ。
「じゃあ、家行こうか」
「おう。あれ?美佐子、ちょっと太った?」
「余計なことは言わなくてよろしい」
地味に気にしていることをさらりと言ってしまう彼氏に、呆れながら歩き出した。


