五年生になって、やっと学校と書道教室のクラスがまた一緒になった。

でも、もう遅かった。

二年間で私達の関わりはほとんど消えてしまっていたから。

そんなある日。

友人の一人が噂を運んできた。

「横井君、もうすぐ引っ越すらしいよ」

「え?」

「横井君結構かっこよかったのになー」

「…そっか」

このまま一緒に卒業して、一緒に公立の中学に進学すると思ってたのに。

そうしていれば、いつか昔みたいになれると信じていたのに。

もうすぐ会えなくなるんだ。