「家遠くてぜんぜん会えないし、少しの間しか遊んだりできないけどさ…付き合ってほしい」

悠太は私の目をしっかり見て言った。

そんなの、答えは決まってる。

「うん…ありがとう」

この瞬間。

私の『呪い』は解けたのだ。


「悠太、大好き」

「ありがと。あと百合、誕生日おめでとう」

「覚えてたんだ…」


『幸福の花』、クロユリがじっと2人を見守っていた。