悠太が不思議そうな顔をした。

「なんでだよ。百合が山登れないから見せようと思ったのに…」

「クロユリ嫌いなの!」

「え?百合の名前、クロユリが由来なんだろ?それに綺麗じゃん」

「綺麗でもっ、花言葉は『呪い』なんだよ!?」

私はもう泣きそうだった。

「『呪い』だけじゃないだろ」

悠太が真剣な表情で言った。

「…?なにそれ、しらない…」

悠太は頬を赤らめ、笑顔で言う。




「『恋』だよ」