その日の昼過ぎ。

また悠太が来た。

「また来たな、悠太」

「また来るって言っただろうが」

「ふふっ。そうだね」

悠太と話しているとクロユリや『呪い』のことなんか忘れてしまう。

本当に楽しい…

ふと、私は悠太が白いビニール袋を持っていることに気がついた。

「ねぇ、悠太、それ何?」

「お、これか?良い物持ってきたんだ」

悠太が楽しそうに話す。

悠太はとても楽しそうなのに。

どうしてこんなに胸騒ぎがするんだろう。