ペリペリと剥ぎ取ったセロテープを、浮き輪の穴の開いた部分に貼り付ける。


ペタペタ。


「こ、これで何とかこれ以上空気漏れはしないね………」

「ああああ、生きている心地がしません。

めい、貼るの雑過ぎです」


……ちょっとそれは…あれやん。

命助けてあげたのに、ちょっと毒舌過ぎませんか。


……まあ、とりあえず、何とかお父さんは一命を取り留めたのであった。