ファーストキスは浮き輪でした。

「ウワキ殿……まさか……」

「し、死んじゃった………?」


テルシストと奈々が、顔を顰めて萎んでしまった浮き輪の亡骸を見詰める。


「嘘だろオイ…。

確かに、イケすかねえ野郎だったが、死んでしまうなんて……そりゃあねえよ……」

「可哀想に……」

「ウワキぃ……」


皆、浮き輪の亡骸を囲むようにして立ち尽くす。

ウワキは、お父さんは死んでしまった。

それを、確認して。


「そんなぁ……私が皆をもっと早くに呼べば…こんな事にはぁ………」


泣き崩れる凛子。


凛子は悪くないよ、ぶりっ子だけど。

だって、悪いのは私だもの。

私のせいで、お父さんが死んだもの。