ファーストキスは浮き輪でした。

「私の大好きなお父さんを、悪く言わないで!!

大体、悪いのは貴方じゃない、この糞野郎っっ!!」


私は、目の前の大嫌いな元担任に向かって、そう吐き捨てた。


「糞……だと……!?」


ギロリ、と卓が私を睨んだ。

そして、その直後、私のみぞおちに、ありえないくらいの痛みと衝撃が走る。


「っ!!」


言葉も出ないような痛みに、私は悶える。


卓が、私のみぞおちを蹴ったのだ。


「め、めい!!」


ウワキが、私に駆け寄り、心配そうに見詰める。

相変わらず、見詰める目はないけれど……。


「うわあっ!?なんだこの浮き輪……喋りやがった!?」