ファーストキスは浮き輪でした。

卓宗司ー…それが、この目の前にいる下衆野郎の名前。

続けて読むとタクソウジ。

た クソ うじ。


ニヤニヤをした顔で、卓は私を見詰める。

そんな卓を、ウワキはフッー!と猫のように威嚇している。浮き輪だけど。


「な、何はこっちの台詞よ………何でアンタが………!?

まだ、刑務所に入っているはずなのに!!」


そう、こいつは確か、私のお父さんを殺して、懲役18年くらいだったはず………。

何で、こいつはここにいる?

何で、こいつは刑務所にいない?


何で?


「刑務所なんざ、スタコラサッサーで逃げてやったぜ」


えっ、軽過ぎる。


「な………!?」

「そして、ここに来たのは、お前に復讐する為だ、笠原」


ふ、復讐………!?