ファーストキスは浮き輪でした。

私は、体では抵抗できなかったが、口で抵抗をした。

口を開かないようにしようと、ずっと唇を噛んでいた。

しかし、先生の握力67の力で、無理矢理、口を開かれた。

そして、次々と梅干しご飯を流し込んでくる。


私は、泣いた。

喚いた。

懺悔した。

しかし、先生は私の言葉に耳など傾けず、私の口に梅干しご飯を入れ続けた。


私が、「この鬼!悪魔!!」と叫んだ時だった。

先生は、私の顔に往復ビンタを喰らわせてきた。

やわらかく小さい私の頬に、先生の鬼ビンタの効果は抜群だ。


すごく痛くて、口の中が出血した。


それでも、先生は私の口に梅干しご飯を入れてきた。


私は、泣いて家に帰った。

先生が鬼のような形相をして、梅干しご飯を食べされてきた事が、とても辛かった。ていうかくそまずかった。


家に帰ると、母上は仕事でいなかった。

しかし、お父さんがいた(なぜ、母の事は母上と呼び、父の事は普通にお父さんと呼んでいるんだという事についてはスルーを願う)。


お父さんは、私に「どうしたのですか?」と聞いてきた。

私は、お父さんに全てを話した。


先生に乗られてすっごく重くて苦しかった事。

先生が無理矢理私の口に梅干しご飯を入れてきた事。

それがめっちゃくそまずかった事。

泣いて喚く私を、叩いてきた事。

そのせいで、口の中が切れ、頬が真っ赤に腫れてしまった事。


とても優しくて、穏やかで、怒る事なんか全然なくて、いつも私を笑顔にしてくれるようなお父さんの顔が、

私の話を聞くうちに、段々と怒りの形相になっていった。