ファーストキスは浮き輪でした。

「ここまできたらぁ、色々とぉ、教えてほし~よねぇ…。

私達のぉ、ウワキのせいでぇえ…プールで全然遊べなかったわけだしぃぃい……」


いや、凛子のせいでもあるけどね?

私に無理矢理浮き輪を膨らませようとして、キスさせたせいなんだからね?


私、ファーストキスは絶対好きな人に捧ぐ!って決めていたのに、

だから、リップもした事がないし、唇に触れないように食べ物を食べていたし、

色々頑張っていたんだよ?

その頑張りを無駄にしたのが、このぶりっ子うん子野郎だ…。


そう思うと、ちょっと腹立つ。

けど黙っておこう。


だって、今ここには、岡崎君がいるんだもん。

岡崎君の好感度、落としてはならぬ。


「えっえっ、えっとぉ~…ワタクシの名前は…。

かかかかかかかかかかか………」


あ、アカンわこれ。

「か」の付く適当な名前絶対考えてる。

そんな顔してる。

顔ないけど。