1つの話が終わって、1分くらいは立つだろうか…。
皆、黙ったまま。
汗をかいてたり、笑ってたり、顔色悪かったり。
色々だ。
そりゃあそうだろう。
この呪いにかかったら、体育館なんて行けない。
むしろ、聞いた時点で行けない。
「ちょっと!蓮!!」
最初に口を開いたのは蜜柑だった。
「なに?」
「もう、やめよう?」
「なにいってんの!これからだよ?!」
「でも、もう!」
「終わりの儀式でもやるき?」
「なっなにそれ?」
「誰か1人犠牲に…」
「!」
儀式に、1人。
このまま続けて、5人。
ならば、儀式をしたほうがいいくらいだ。
「やろう。」
「え?」
「終わりの儀式。」
そう言ったのは航平だった。
「なんだよ、航平まで。これからだぜ?」
「もう、嫌なんだ。5人、犠牲になるより、1人の方がいいだろう?」
「でも、そんな、1人なんて…」
「あーもう。うるさいなあ。」
蓮…?
何か何時もと違う。
「じゃましてんじゃねーよ。クズ」
「?!」
「お前らはおとなしく話を聞いて、話せばいいの。」
「…」
みんな、黙り込んじゃった。