蜜柑は蓮を殺そうとしてる。

鈴花は恐怖のあまり、壊れてく。

航平はまだ冷静。

蓮は笑いっぱなし。

もう、終わらせる。
蓮の好きにさせたりしない。

「これは、寒い冬の話。

田舎に住んでいる私は冬が嫌いだった。
寒くて寒くて、こたつにもぐりっぱなし。
もちろん学校なんてないから家庭教師みたいのがきてる。
私が住んでるところは、山の方なので、怖い話などがあった。
なので、1人で外に出ることはあまりなかった。
でも、冬が終わりかける頃。
大雪が降り、積もった。
お母さんは、屋根から落ちて寝込んでるし、お父さんは仕事。
1人で買い物に行かなくてはならなかった。
外にでてる人はいない。
急ごうと思って早歩きで歩いてると、うしろから足音が聞こえてきた。
振り向いてもだれもいない。
それが2・3回続くと、怖くなり走った。
足音も追いかけてきた。
必死で逃げていると、山奥のほうへ来てしまった。
足音はなくなり、元の道も分からず。
辺りを見ると小屋があった。
入ると、暖かく、いい場所だった。
しばらく座り込んでると、声が聞こえた。


「消えろ!消えろ!」

その声の後に、ドン!ドン!という音が聞こえた。
呪いだ。
怖くなり、外へ出ようとすると、ドアが開かなかった。
下を見れば、血がたくさん外からはいってきた。
怖くて手は震えていた。
すると、外から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
「消えろ」の後に。
その後、意識はとぎれた。

目が覚めたとき、私は川の中にいた。
足はつかないし、私は泳げない。
そのまま沈んだ。
最期に、女の人が見えた。
笑っている女の人…