…最低だよな。
いくら好きな女手に入れたいからって、最低だよ。
心底惚れてた。どんな方法を使ってでも奪いたかった。
でも、そんなの言い訳になんないよな。
汐莉は、未だに俺の嘘を知らない。
嘘までついて、付き合って、俺に依存させるように自分で仕向けて。
それで、他に好きな奴できたなんて、許されるはずないんだ」
次々と紡がれる爽さんの言葉に、泣くことしかできない。
爽さんの犯した罪。
ついた嘘が消えることはないのだろう。
爽さんが好きだ。好きだ。大好きだ。
けれど、この恋は消えるしかないのだろう。
その罪を前にして、奇跡は起こらない。

