それが、たまに疲れるんだ。
汐莉は俺がいないとダメだ。なんか、すっごい自意識過剰な奴みたいだけどさ。本当なんだ。
俺がそうした。汐莉が甘えられるように、頼れるように、そうしたのは紛れもなく俺だ。
だから、いつも汐莉に寄りかかられてるとさ、少し疲れるときがあるんだ。
大半は楽しいけど、汐莉の前でも自然体でいられるけど、…あー、うまく言えない。
うまく言えないんだけど、ちょっと引っ掛かることがあるんだよ。
だけど、棗は。
守ってやろうとか、頼らせてやろうとか、そんなの気にしなくていい。
棗の前では、俺は強くいなくてもいいんだ、って思ったら、安心したし、棗の隣にいたいなって思ったんだ」

