〈たしかにもう昼だもんな。よし、じゃあ今日は好きな物たのんでいいよー〉

よっしゃあ!っと言うと、皆はずかずか座り出した。

「はい!カレーお願いします!」
「私はもちろんオムライス♡」
「じゃあ俺カツ丼ー!」
「うち、ラーメン!」
「あたしはー、焼きそば」
「じゃあこっちはお好み焼きで。」
「私は唐揚げ定食!!」

そういうと、ヒーが急いでパタパタでてきて、机の上をクルクルまわった。

すると、ちゃんと
しょうの前にはカレーライス、
たまはフワッフワオムライス、
こごがどんぶりのカツ丼で、
なおは醤油ラーメン、
りながソース焼きそばで、
あゆのが特大お好み焼き。
そしてりさが唐揚げ定食

が、アッツアツで出てきた。

『いっただっきまーーす!!』

皆は満腹になるまでガブガブたべた。



〈よし、食べ終わったね。〉

「もう食べらりぇなぁい」
りさは歩くのも大変そうだ。

〈ここは2階、食堂で、1階が寝室、そして3階には魔法練習室があるんだ。〉

階段をトコトコのぼりながら、ざっぱり説明を聞いた。

またまたカラフルな扉を開けると、そこには鏡張りの大きな部屋が広がっていた。

まとが置いてあったり、なにかの草もあり、[魔法に関して]という本もあった。

〈ここでは、レポート提出や実技テストの練習をしたりするんだ。〉

りなは本をガン見している。

〈でも、ここに置いてある物は他の場所には持ち出し禁止だから気をつけるように!〉

『はーい』

〈まぁ、ここを使うのは自由だけど、就寝時間の21時にはちゃんと各部屋にいる事。あ、いい忘れてたけど、僕はここの監視係でもあるから、いつでも見張ってるからね〉

「き、気をつけまーす」
なにかする気満々だったあゆのがひょろひょろ〜と言った。

〈あ、ちなみに、食堂はロビーの意味もあるから皆で集まりたい時などには食堂を使っていいからね!〉

『はーい』

〈じゃ、今日は解散!〉

そういうとにじは姿を消してしまった。

「にじって、人間の姿はイケメンなのに…」
なおがそう言ったその時、

〈聞こえてるぞ〉

そういって、ルビーのネックレスが喋った。

〈いつでも見張ってるからねー〉

〈言い忘れてたけど、ここのリーダー決めて!〉

「え、リーダーってなんの?」
たまは本当に天然だ。

〈ここで生活する以上、皆をまとめるリーダーがいると思う。どうせ学校では学級委員が決まるだろうし、ここでも決めておいた方がいいよ!〉

「いい考えだね」
りさは尊敬の目を見せた。

「じゃあ、誰にする?」

『うーん』

「学級委員もやってたし、しょうやれば?」
こごが面倒くさそうに言った。

「別にいいけど?」

「じゃあしょうに決定ね!」
あゆのはパチパチと拍手をした。

〈じゃあ早速だけど、1回部屋に戻って休憩したら、30分後に食堂に集まって!教科書が全部で8冊あると思うから、それを確認する事を忘れないように!〉

〈じゃあ、また後でね〜♪〉

そういって、にじの声は聞こえなくなった