「り、寮ってどーいう事ですか?」
りなはあまり人と一緒の部屋などは好きじゃないので、猛烈に嫌がっている。

〈まぁ、とりあえずついて来いよ!〉

7人は言われるがままににじの後について行った。

「え、ちょっと待てよ?」
りさが何かに気付いた。

「それ、僕も思ってた。」
しょうとりさが気づいたこと。それは…


『男女一緒なの?』


5秒ほど沈黙が流れた。

「え、俺絶対無理だよ。」
こごは顔が真っ赤になっている

〈まぁ、行けば分かるって!〉

そういってにじについて行くと、校舎を出て、他の建物についた。

「これまたオンボロだなぁ」
なおの顔が引きつっている。

そうして建物の中に入ったら、皆が驚いた。

「なに…これ?」
建物の中は、外見とは全く違いとってもキレイだった。

「お城の中みたい…」
たまがポワーンとしている。

〈ここがルビークラスの寮だ。各自一部屋あるから、プライベートは守られる。〉

りなの表情が一気に明るくなった。

部屋の順番は、奥から
りな、なお、たま、りさ、しょう、あゆの、こご。だからこごが1番手前だ。

〈扉が君たちのマイカラーの色になってるとおもうから、各自間違えないようにしろよー!あ、風呂とトイレは部屋に付いてるから、好きな時に入っていいよ!〉

皆は目がキラッキラしていた。

〈他の人の部屋で寝るときや、お泊り会をするときには、必ず僕かルビー先生に言う事!特に男女でやるときは忘れんなよー〉

「はい!しつもーん」

〈なんだ、こご?〉

「ご飯はどーするんだ?1人で食べるのはなんかなぁ…」

〈あぁ、食事について話してなかったね〉

こっちに来てくれとにじが言うので、ついていくと、奥に階段があった。

〈階段ガタガタだから気をつけてねー〉

「グヘッ!」
言わんこっちゃないと、たまがアゴを強打した。

階段の終には、カラフルな扉があった。

ギィ……

扉の先には、明るい光がさしていた。

「おぉ!!」

そこには、大きな机が置いてあって、7つ木のイスが置いてあった。

奥にはガスや冷蔵庫、電子レンジもある。なんと、ドリンクバーまでも付いているではないか。

〈朝食、夕食はここで全員揃って食べるんだけれど、昼食は学校の方で出るからここでは食べない。〉

「え、まさか自分達で作るの!?」
なおがありえない顔で驚いていた。

〈作りたい奴は作ってもいいけど、無理な奴はあの子達が用意してくれるよ。〉

そういうと、厨房の方から3匹のふくろうが飛んできた。

〈ピンクのリボンの方が、朝食担当のフー、オレンジのリボンが昼食のヒー、むらさきのリボンが夜食担当のホーだ。〉

三羽は可愛らしい豆ふくろうで、とても小さく可愛らしかった。

〈希望を言えば、なんでも出してくれる。たとえば…〉

するとにじは、イスに座った。

〈とっても美味しいビーフジャーキー1つお願いしまーす〉

そういうと、ヒーが机の方まで飛んできた。それから机の周りをクルクルまわると、ピンク色の光がフワフワと出てきた。

〈はい、ありがとさん。〉

机の上には、お皿に乗ったビーフジャーキーが。

〈飲み物はドリングバーがあるから自分でやってねー〉

にじは美味しそうにジャーキーを食べた。

〈あ、でも朝食は自由に選べるけど昼食、夜食はあらかじめルビー先生が考えた栄養バランスのとれた物らしい。〉

「休みの日は、昼食ってここで食べるの?」

〈まぁ、そーなるな〉

あゆのはドコからかメモ帳をとって、メモを書いていた。

「そう言えば、お腹すいた!!」
しょうの腹の虫がないた。