「うぅ、ヒック…… うぅぅ」


わたしがこの1ヶ月の間溜めていた感情全てが表に出た。

声を上げて泣くわたしの背中をさする士。


『何でも受け止めるから』


“仮”という言葉が怖くなくなった瞬間だった。