「……ってぇ」


わわっ!!?

やってしまった、という顔をしていたのか、彩月がその人にわたしに変わって謝る。


「すいませんっ」


わたしはあたふたしていて、謝ることさえままならなかった。

彩月がわたしの腕を強引に引っ張る。

結構思いっきりぶつかっちゃったな。