あめのひ

きらきらと降る雨は、容赦無くコンクリートや、アスファルトを濡らします。

そんな日に、彼はカッパを着て、傘をさして、長靴を履いて出かけていました。

行き先なんてわかりません。

だって、彼は旅人だからです。

どこの街に留まることなく、ずーっと歩き続けるのです。

寂しいときだって、歩く。

楽しいときだって、歩く。

スキップしたり、走ったりするのです。

そんな彼は、雨の日には全く歩きませんでした。