想空色 ~そらいろ~

騒がしい同級生らを掻き分け、
前へ進もうとした。

―ドンっ

俺は誰かとぶつかってしまった。

でもその誰かはすぐわかった。

そいつは少しよろけてぶつけたところを
痛そうにしていた。

「あ、ごめん。大丈夫?」

俺はその子に一応謝罪をした。