『第10問:クイズに答えている君は…。』



「君は…。」



『今、どんな格好をしている?』



黙って振り返る。



「姉さん、何て答えたらいいと思う?」



「普通にパジャマ、でいいんじゃない?」



「そんなの普通だよ。きっと人と違う格好なら正解だと思う。」



「人と違うってどんな格好よ?」



「例えば…、ネグリジェ、とか?」



「色っぽいね。」



「他には…、浴衣?」



「夏らしくていいね。」



「寝袋に寝袋、とか?」



「どれだけ寒がりなんだよ。」



「スクール水着。」



「そんな格好で寝る奴いないわよ!」



「もういいや。」



割り切ったように琴音がサッと答えを入力した。



「…何て入力したの?」



「ビキニ。」



「結局、水着じゃん!」