『世の中の姫達は全て俺を中心に回っている。それは俺に魅力がある訳だからじゃない。姫達の魅力が俺を惹きつけているのさ。』
「キャー!」
琴音が思わず悲鳴を上げて喜んでいる。
「何これ?」
「あれ?姉さん、この意味が分からないの?」
「分からない。」
「ショウ君は俺様っぽい所があるけど、実は私達ファンの事を思ってくれる優しさがあるの。そのギャップがいいのよ。」
「へぇ~。」
説明を受けても初音の心には響かない。
「大体、世の中の姫達!とか言われても、私、ショウ君の事知らなかったけど…。」
「姉さん、このブログの読者数見て。」
右下にカウントされている数字を確認する。
「50?ブログアイドルという割には少ないのね。」

