芝生が広がる広場の脇にあるベンチに並んで腰掛け、元樹と初音は弁当を食べていた。 「料理、上手なんだね。」 「え、まぁ…。」 実際は、図鑑とにらめっこをしていて時間が無くなった為、弁当と言っても梅干を入れたおにぎりを握っただけだ。 おにぎりだけって恥ずかしい…。 それでも褒めてくれるって、どれだけ優しいのだろう…。 「今日はありがとう。」 元樹が笑顔で覗き込んでくる。 「こちらこそ…。」 「あのさ、もし良かったら…。」 良かったら? 何かあるのかな?