「えっと…、セルリア・シュガー&スパイス、かな?」
「…。」
あれ?
何も言わない。
「やっぱり、アフリカが原産でオーストラリアで品種改良されたって珍しいじゃない?あのピンク色が素敵だな、って。」
「初音さんって…。」
「はい?」
「すごく花の事詳しいんだね。びっくりしちゃった。」
チラリと横目で見ると、元樹が感動した顔で見ている。
よく分からないが、褒められたから図鑑を読んできた甲斐があったのか…。
「あ、あの…、元樹君はどんな花が、好きなの?」
聞かれたので聞き返してみた。
「実は僕はあんまり花って興味ないんだ。」
え?そうなの?
「でも、毎日水やりを…。」
「僕は、生きているものが好きなんだ。花に限らず、昆虫や動物とか全体的に好きなんだ。」
「じゃあ、どうして植物園に…。」
初音の言葉に元樹が少し顔を赤らめた。

